「よだかの片想い映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けします。
これまで数多くの恋愛小説を生み出してきた島本理生さん作の「よだかの片思い」が映画化されますね!
この作品の大ファンだと公言していた松井玲奈さんが主演に抜擢されたことでも、注目度が上がっているんですよ。
今回は、映画「よだかの片思い」のネタバレをご紹介していきます。
後半には原作の結末ラストとの違いも考察していきますので、すでに原作を読んだという方もそうでない方も是非とも最後までご覧ください!
目次
よだかの片想い映画結末ネタバレ!
玲奈ちゃんの夢が叶うと自分の夢も叶った気持ちになる。玲奈ちゃんは本当にすごいなぁ。玲奈ちゃんおめでとう。いつもありがとう。「よだかの片想い」を映画館で観れるの楽しみにしてます。#よだかの片想い #松井玲奈 https://t.co/f66O56GcRi
— ゆきまむ (@meronpandaisuk) September 21, 2021
映画「よだかの片思い」は島本理生さんによって描かれた小説「よだかの片思い」が原作となっています。
島本理生さんと言えば「ファースト・ラヴ」で直木賞作家となった、若手ながら実力のある作家さんですよね。
10代・20代女性の想いを繊細に描くところに特徴があり、女性を中心に多くの支持を集めているんですよ。
「よだかの片思い」に登場する理系大学院生の前田アイコ(松井玲奈さん)は生まれつき顔に痣があることでずっと普通の恋愛が出来ずにいました。
そんなアイコと映画監督の飛坂逢太(中島歩さん)が出会い、立場の垣根を超えた恋愛模様を描いた作品です。
それでは、物語のあらすじから見ていきましょう!
あらすじ①
大学院生と映画監督、この二人の出会いはルポタージュ本の映画化がきっかけでした。
ある日アイコは出版社に勤めている友人から「顔にコンプレックスのある人をテーマにした本を作成したい」と頼み込まれます。
アイコは親しい友達からのお願いだったので承諾し、本の表紙を飾りました。
すると、その本はたちまち話題となり映画化が決定したのです。
アイコと飛坂の二人は対談することになったのですが、この出会いが彼女の人生を大きく変えるものとなりました。
アイコはこれまで顔に痣があることで「可哀そう」と他人から同情されるのが嫌で堂々と誠実に生きてきた女性です。
そんなアイコに出会いの場での飛坂は、顔の痣に同情せず自然な振る舞いをしました。
「アイコの強い表情が気に入った」と言い、飲み会の帰り際に手鏡のプレゼントまで用意してくれていたのです。
たちまちアイコは飛坂に初めての恋心を抱き、恋人同士となります。
それからのアイコは、これまで生きてきた環境が違う飛坂に戸惑いながらも夢中になっていくのです。
あらすじ②
飛坂の父親は有名な役者でした。
父親はスキャンダルを起こし、それがきっかけで”普通”とは縁遠い家庭環境の中で育った過去を持っていたのです。
ある日アイコの母親と話をする機会があり、アイコがどんな人生を歩んできたのかを聞くことが出来ました。
彼女は本当にいい意味で普通に育ったこと、意思が強くて頑丈そうに見えるけれど実は繊細な子であることを教えられます。
また、母として娘に「恋愛において泣いたり笑ったりをたくさん経験して、細かい傷を作りながら本当に強くなってほしい」と願いがあることを伝えられたのです。
両親から愛されてきたアイコと自分の育ってきた環境の違いがはっきりと分かり、飛坂はアイコと付き合うことに対して大きな重みを感じました。
また、今のアイコが持っている真っすぐにものを見るところだけは失われないでいてほしいという母の願いに少し寂しさを感じたのでした。
あらすじ③
映画の撮影で忙しい飛坂とアイコはなかなか会えない日々が続いていました。
そんな中、アイコは偶然にも飛坂と女優の関係を疑わざるを得ない記事を見てしまいました。
飛坂は素直に事実を話し謝罪をしたうえで、女優とは付き合っていないと断言しました。
けれどアイコはどうしても飛坂の行為を許すことが出来ません。
それに、気を使ってあげないと動かない彼に対してアイコは少し疲れていました。
あなたは1人になったほうがいい、そばにいたらみんなあなたに優しくしたくなる、私はずるい人は嫌と言い放ち気まずいまま別れてしまいます。
怒りや悲しみをぶつけて別れてしまい、飛坂に会えないままでいたアイコは大学の研究室で泣いているところを後輩の原田に見られてしまいました。
実は原田は以前よりアイコに好意を抱いていたのです。
気になる人が泣いていたので原田はアイコをデートに誘いました。
そして、アイスを食べるアイコに素直に「可愛い」と言ったのでした。
異性から初めて可愛いと言われたアイコは、この大切な日は忘れないでおこうと心に誓います。
よだかの片想い映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!
不器用に、けれどまっすぐに戦ってきた少女を輝かせたひとつの「恋」。
島本理生著『よだかの片思い』読了。
顔にアザをもつ女性が主人公の物語。
コンプレックスや悪意なき視線というテーマを考えるとともに、島本さんの作品で好きなずるい男におちていく。#読了#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/hXsdLOyCEQ— 柚子 (@anotosyositu) December 30, 2020
アイコと飛坂の関係はどんな結末を迎えるのでしょうか。
原作の結末ネタバレを紹介しながら、映画と原作との違いを考察していきます!
原作の結末は?
しばらくしてようやく顔を合わせる機会が出来た二人ですが、時間に遅れそうになったアイコは飛坂に連絡をします。
すると飛坂は電話口から、アイコを通して初めて本当の意味で他人に受け入れられることを知ったと気持ちを伝えてきたのです。
受け入れてもらうばかりではアイコに負担をかけまたアイコを傷つける。それでもいいならやり直して欲しいと素直な言葉を投げかけられました。
アイコは後輩の原田を通して求められることの幸せを感じていました。
自分が飛坂を好きなほどには彼が想ってくれているわけじゃない、片思いではなく両想いの関係でいたいと強く考えるようになっていたのです。
そしてアイコは、飛坂に感謝の言葉とともに別れを告げました。
数日後、飛坂からアイコのことをテーマにした映画の試写会チケットが送られてきました。
飛坂は舞台の上で、顔の痣の影響で葛藤しながらも強く生きている姿に目を奪われてしまったとアイコのことを静かに語ったのでした。
原作との違い結末考察!
原作は、残念ながらアイコの初恋が幸せに続いていくという結末ではありません。
映画のラストにおいても大きく内容が変わることはないのではないでしょうか。
けれど映画では、原作のその後が描かれるのでは?と予想してみました。
うまくいかなかった恋でしたが、飛坂を好きになったことでアイコはこんな自分でも「普通の恋」が出来るんだと気づきましたよね。
そして、相手を受け入れるだけでなく自分のことも受け入れてもらいたい、いつまでも両想いの関係であり続けたいと強く願うアイコがいました。
これに気づかせてくれたのは後輩の原田でしたね。
映画では原田とアイコがカップルになるというところが描かれる可能性があります。
希望の恋が出来るようになったアイコを映画では見られるかもしれませんね。
まとめ
ネタバレを紹介しながら原作とのラストの違いを考察してみましたがいかがでしたか?
顔の痣という大きなコンプレックスを抱えながらも、他人に対して真っ直ぐ全力で向き合おうとするアイコを応援したくなるお話でしたね。
「よだかの片想い」はコンプレックスを通して様々な人の真理が見えたり、ひとつの恋がこんなにも人を成長させるんだなと気づかせてくれる作品ですよ。
映画のロードショーもますます楽しみになってきたのではないでしょうか?
以上、「よだかの片想い映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしました。