映画「今はちょっとついてないだけ」は、人生に迷いを感じている人々がシェアハウスに集まり、周りの環境や自分の経験を経て、次の一歩を踏み出していくという物語です。
原作ファンの方にとって気になるのは、映画化ではどんな違いがあるのかという点ですよね。
今回は伊吹有喜さんの原作小説をもとに、映画での結末ラストの展開をネタバレ考察しますよ。
「今はちょっとついてないだけ映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしていきます。
目次
今はちょっとついてないだけ映画結末ネタバレ!
#玉山鉄二 さんからコメントが届きました🗣️
「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。
人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。→続く pic.twitter.com/x9SAUMlTwc
— 映画『今はちょっと、ついてないだけ』公式 (@ima_tsui) July 26, 2021
映画「今はちょっと、ついてないだけ」は、挫折をした人々が集まってくるシェアハウスで繰り広げられる人間模様を描いた作品になっていますよ。
このシェアハウスの中には、かつてスターカメラマンだった立花浩樹(玉山鉄二さん)や人付き合いが苦手で美容サロンをリストラされてしまう美容師の瀬戸(深川麻衣さん)も住んでいます。
このシェアハウスで過ごす時間の中で、それぞれが「心より欲しているものは何か」を見つめなおしていきます。
また、浩樹の母の「今はちょっとついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」という一言に背中を押され、次の一歩を踏み出す勇気をもらえる物語にもなっています。
あらすじ①
「今はちょっと、ついてないだけ」伊吹有喜(光文社文庫)読了。一時期、冒険するカメラマンとして活躍していた立花浩樹はバブル崩壊で所属事務所の借金を返済しなければならなくなり、何もかも失ってしまうが、母の友人の写真を撮ったことがきっかけで運気が少しずつ変わっていきます。 pic.twitter.com/2DqCzS71JF
— ずずこ (@zuzuzuit) May 29, 2019
バブル時代に人気の写真家だった立花浩樹は、ブームが過ぎ世間から忘れられ事務所の社長の借金を返すために長い間働いてきました。
カメラを捨て、すべてを失なった立花は「人生で本当に欲しいものとはなんだったのか?」と自分に問う毎日が続きます。
やっと借金の返済が終わると、時間をつぶしながら入院している母親のお見舞いに毎日通っていました。
そこで入院中の母親の友達である宮川静枝が退院することになり、静枝が立花に写真を撮ってほしいとお願いし何気なく携帯で撮ってあげます。
その静枝の写真が思いのほかよく撮れていて、カメラから離れていたものの、やはり自分はこういったことが好きだと再認識しました。
あらすじ②
病院を退院した立花の母親は、施設で暮らる事になります。
ところが次第に具合が悪くなり、亡くなってしまうんです。
生前、立花は母親から手紙をもらっていて、そこには励ましのメッセージが書かれています。
さらに母親が言ってくれた、「今はちょっとついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」という言葉を胸に、東京でまた再チャレンジすることを決めました。
『今はちょっとついてないだけ』
伊吹有喜作今はちょっと、ついてないだけ。
そのうちいい運がやってくるよ。#読了#読書好きと繋がりたい#読書好きな人と繋がりたい— 詩織の栞 (@365bookwiths) February 2, 2018
東京に出てシェアハウスで暮らすことになり、そこには以前病院で親交のあった宮川静枝の息子も住むことになりました。
宮川自身も、バブル期にテレビのプロデューサーとして働いていたこともあり、当時をまだ引きずっています。
立花と宮川はお互い人生に躓き、これからまた次の一歩を踏み出そうと励ましあいながら生活していきます。
あらすじ③
伊吹有喜『今はちょっと、ついてないだけ』 過去の栄光、仕事、お金、家族…いろんなものを失った中年の男達がシェアハウスに集まり敗者復活戦に挑む。何かを始めるのに遅すぎることはない。見たことのない風景を見たい、そしてそれを世界に発信していく…立花や宮川の挑戦に胸がワクワクする。
— 藤居久美子 (@kumiko711) December 18, 2016
またシェアハウスには立花と宮川のほかに、瀬戸という人物が住みはじめます。
瀬戸は、たくさんの美容資格を持ちながらも人付き合いが苦手でリストラされてしまった過去を持っていました。
ひょんなことから、写真家の立花とプロデューサーの宮川、美容センスがある瀬戸の3人でチームを組み、スタジオで新しい作品を撮りにいくことになります。
彼らはシェアハウスでの暮らしや自分の過去と向き合い、経験を通してまた次の一歩を踏み始めました。
それぞれが自分の持ち前のスキルを最大限に発揮し、人生の再スタートに向かって動き始めます。
今はちょっとついてないだけ映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!
#深川麻衣 さんからコメントが届きました。
「生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。
→続く pic.twitter.com/2QNsx0kRk0
— 映画『今はちょっと、ついてないだけ』公式 (@ima_tsui) July 26, 2021
原作のラストと映画のラストにはどんな違いがあるのでしょうか?
原作を元に作られた場合のラストと、映画のラストの違いを考察として紹介していきます。
結末は?
シェアハウスの住人それぞれが人生に挫折しながらも前向きな気持ちでつながっていくことで生まれた信頼関係が元になり、人生の再スタートを切ります。
そして、アウトドア系の映像コンテンツを制作していく仕事仲間になるんです。
小さなきっかけから徐々に親睦を深め、一致団結して前を向いていくという結末になっています。
原作では分かりやすい結果が出るようなハッピーエンドではないものの、明るい未来が見えるような終わり方になっていますよ。
ラストの違いは?
伊吹有喜《今はちょっと、ついてないだけ》読了。バブル時代大活躍してたアラフォー達。過去に縛られ今を悲観していたが、ちょっとずつ仕事を引き受けいいものを作っていく。ちょこちょこ出てくる年老いた母の存在が大きい。いくつになっても再出発できるんだと前向きになれた作品。
— うぴ (@132435fdc) May 24, 2016
原作のラストは、シェアハウスに集まった仲間たちが人生の再スタートをきるためにもう一度奮闘していくところで終わっています。
主人公の立花は、自分のやりたかったこと、心から欲しているものに気づきました。
映画でも「以前のようにスターカメラマンとして飛躍する姿が見られる」など分かりやすいハッピーエンドは描かれないかもしれませんが、明るい未来が感じられる終わり方になるのではないでしょうか。
一方の宮川には離婚経験があり、人生の再スタートをきるためにシェアハウスに住み始めたといういきさつがあります。
原作では宮川のその後については詳しく描かれていないんですよね。
その点、映画では誰かと新しい恋愛が始まりそうな雰囲気が見られるかもしれません。
映画を観終わったあとは、改めて自分の大切なものについて気づくことができるはずですよ。
まとめ
『今はちょっと、ついてないだけ』伊吹有喜 #読了 前半はなんだか泣けてきちゃって、後半は連ドラ観てるような感じでした😊 #読書 pic.twitter.com/j2vzhVbBHQ
— スコ5 (@sakurako_515) November 24, 2020
「今はちょっとついてないだけ映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしてきました。
原作の結末を読む限り、背中を押されたような勇気づけられる作品になっていますね。
映画と原作のラストをネタバレし、また違いも考察してきました。
原作を知っている人は映画を見て、どのような違いがあるのか注目してみてくださいね!