今回は「ブギウギドラマは実話?脚本モデルの笠置シヅ子は実在人物!」と題してお届けしてまいります。
2024年秋にスタートするNHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)の第109作が「ブギウギ」に決定しました。
「ブギウギ」は足立紳さんが脚本を手掛け、戦後の大スターである笠置シヅ子さんをモデルにしたオリジナル作品となります。
本記事ではドラマ「ブギウギ」は実話なのか、リサーチしていきますよ。
また、モデルとなった笠置シヅ子さんという実在する人物についても、詳しくご紹介していきます。
目次
ブギウギドラマは実話?
2023年度後期の朝ドラ「ブギウギ」脚本担当は足立紳、笠置シヅ子をモデルにした物語 pic.twitter.com/ANx5uzdPFH
— . (@gnfjyuu) June 24, 2022
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」は、笠置シズ子さんがモデルになっています。
「ブギウギ」に登場するエピソードは実話が元になっているのか、気になりますよね。
現時点で分かっている「ブギウギ」のエピソードが実話なのか、確認してみましょう。
連続テレビ小説「ブギウギ」は笠置シズ子さんの芸能人生を再構築した上で、あくまでフィクションとして描かれていくといいます。
主人公の鈴子は銭湯の看板娘で、香川生まれ大阪育ちです。
歌を歌うようになったものの、戦時中は歌を自由に楽しむことを禁止された環境に悩みました。
それを持ち前の明るさで乗り越えた鈴子は、戦後に「ブギの女王」と呼ばれるスターへと成長していくのです。
制作統括は「まっすぐで人情に厚い、気取らないスター」というヒロイン像を明かしています。
鈴子と笠置シズ子さんの生い立ちと比べると、多くの共通点がありますよ。
ヒロインの共通点は?
笠置シズ子さんは、鈴子と同じく香川生まれ大阪育ちでした。
そして、戦時中に歌手として活動していた時には、目立つ化粧をしたり激しく踊り歌っていたことから、警察から注意されることも多くあったといいます。
自由に歌を歌えないという点は、鈴子と同じと言えるでしょう。
笠置シズ子さんは戦後に劇場で歌った「東京ブギウギ」が大ヒットし、その後も数々のブギをヒットさせたことから、「ブギの女王」と呼ばれるようになりました。
また、大阪で育ったこともあって、当時としてはめずらしくサービス精神にあふれたキャラクターでした。
そのサービス精神はコンサートでも発揮され、客席に歌いかけると観客が呼応して、会場に一体感が生まれていたほどです。
「ブギの女王」だけでなく多くの人を笑顔にするという点も、笠置シズ子さんと鈴子に共通していることが分かりました。
多くの共通点からも分かる通り、「ブギウギ」は笠置シズ子さんの実話を元にしたドラマと言えますね!
ブギウギドラマ脚本モデルの笠置シヅ子は実在人物!
2023年度下期のNHK朝ドラ『ブギウギ』。
音楽担当が服部隆之さんだと。
祖父は笠置シヅ子さんの代表作『東京ブギウギ』『ジャングル・ブギー』『買物ブギー』の作曲をした服部良一さん。隆之さんご自身も『真田丸』『半沢直樹』『王様のレストラン』『HERO』などの劇伴で活躍。
今から楽しみ。 pic.twitter.com/vljvbzV20B— Saitoh Masaya (@MS3110) June 24, 2022
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のモデルとなった戦後の大スター・笠置シヅ子さんとは、どんな人だったのでしょうか。
生い立ちなども含めて、笠置シズ子さんに迫っていきます。
昨日買ったスナップより、1940年の笠置シズ子。
おしゃれ。 pic.twitter.com/9GcnwMmeWL
— RYULAND Official (@katochali) November 15, 2021
「ブギウギ」の主人公・鈴子は、歌手の笠置シズ子さんがモデルになっています。
笠置シズ子さんは戦後に「ブギの女王」と呼ばれ、歌手だけでなく、女優としても活躍されていました。
その知名度は高く、幼い頃の美空ひばりさんがモノマネするほどでした。
美空ひばりとの関係
『美空ひばり物語』(TBS)でも出てきましたが、シヅ子が自分の真似をするひばりに嫌みを言ったエピソードが基になってます。シヅ子と親しかった森光子が敗戦後ラクチョー(有楽町) のパンパンの纏め役で出演。彼女たちとシヅ子の交流は実話。#わが歌ブギウギ #足立紳 さん何処まで描くかな。#ブギウギ https://t.co/gctFODhVOT
— アール・ケイ (@arukeiarukei) June 24, 2022
ちなみに美空ひばりさんが有名になったのは、笠置シズ子さんのモノマネがきっかけだったそうです。
昭和の歌姫と言われる美空ひばりさんがモノマネをするほどの人なので、当時は大人気だったのだと容易に想像できますよね。
先ほども述べた通り、笠置シズ子さんは香川生まれ大阪育ちです。
1927年、「松竹楽劇部生徒養成所」(OSK日本歌劇団のかつての養成学校で、日本歌劇学校の前身)に合格し、女優としての一歩を踏み出しました。
1934年、「恋のステップ」で日本コロムビアからレコードデビューを果たします。
1938年には参加していた「松竹楽劇団」(SGD)で作曲家の服部良一さんと出会いました。
この出会いがきっかけとなり、のちに服部良一さんと組んでジャズ歌手としてもデビューしています。
しかし、「贅沢は敵だ」という時代だったため、目立つ化粧や衣装が理由で、警察からにらまれる立場となり、「松竹楽劇団」(SGD)は解散してしまいました。
女優になるまで
SGDが解散した1941年には、「笠置シズ子とその楽団」を結成しています。
戦時中は楽団とともに、巡業や兵隊や軍事工場などへの慰問を行っていたそうですよ。
戦後となった1947年、日劇のショーで歌った「東京ブギウギ」が大ヒットします。
さらにその後発表した「大阪ブギウギ」、「買い物ブギ」もヒットしたことで、「ブギの女王」と呼ばれるまでになりました。
NHK紅白歌合戦にも4回出演されましたが、ブギが下火になった1957年頃に歌手の廃業を宣言されています。
その後は大阪弁を活かした演技を武器に、多くの作品に出演する女優となりました。
これまでにも笠置シズ子さんをモデルにしたドラマなどは、いくつも制作されています。
また、笠置シズ子さんの曲を多くの人がカバーしていることからも、日本の歌謡界にとって欠かせない大きな存在だということが分かりますよね。
まとめ
「ブギウギドラマは実話?脚本モデルの笠置シヅ子は実在人物!」はいかがでしたか。
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」は、笠置シズ子さんがモデルになっていることが分かりました。
笠置シズ子さんは実在の人物で戦後に活躍して、主人公の鈴子と同じように「ブギの女王」と呼ばれていましたよ。
「ブギウギ」では「ブギの女王」になる前の鈴子が、戦中、戦後の厳しい時代を生き抜いていく姿も描かれています。
鈴子が乗り越えていく試練やエピソードは、実話を元に構成されています。
どのように「ブギの女王」に登りつめていくのかが、見どころのひとつになりそうですね。
劇中には「東京ブギウギ」や「買い物ブギ」が登場予定なので、ドラマが始まる前にどんな曲なのかチェックしてみてはいかがでしょうか。