収容所から来た遺書映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

収容所から来た遺書

収容所から来た遺書映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

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「収容所から来た遺書映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けします。

捕虜としてソ連軍に捕らえられたある日本人の半生が綴られた「収容所から来た遺書」の映画化発表されましたね。

主人公は絶対的な演技力を持つ二宮和也さんが演じられますよ。

生きることへの希望を諦めなかった、実在する人物をどのように演じるのか早くも注目度の高い作品です。

今回は映画「収容所から来た遺書」のネタバレをご紹介していきます!

また、原作の結末ラストとの違いも考察していきます。

すでに原作をチェックした方も、そうでない方も是非とも最後までご覧ください!

 

収容所から来た遺書映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

映画「収容所から来た遺書」は、辺見じゅんさんによるノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を原作として製作されています。

敗戦直後、捕虜としてソ連軍に捕らえられた40万~60万人の日本人が、シベリアへ抑留されました。

その中の一人、山本幡男という人物が二宮和也さんが演じる「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の主人公です。

この小説は当時の過酷な生活状況や捕虜たちの心情を鮮烈かつ詳らかに表現し、読者の心を揺さぶった珠玉の作品なんですよ。

それでは、そのあらすじを見ていきましょう!

 

あらすじ①

太平洋戦争中、山本はロシア語が堪能だったことで大連にある満州鉄道で翻訳家として勤務していました。

妻との間には4人の子供に恵まれ、幸せな日々を過ごしていたのです。

しかし、昭和20年の敗戦がきっかけとなりその幸せな日々は一変しました。

なんと山本は身に覚えのないスパイ罪で20年の強制労働の刑を下されてしまったのです。

そしてそのまま「白い地獄」と呼ばれていたシベリアへと送られてしまいます。

いつ帰国できるのか、なぜ捕らえられてしまったのかも分からず日本人捕虜たちは極寒の中、バム鉄道完成のため強制労働を強いられました。

「生きてれば、かならず帰れる日がありますよ」「ぼくたちはみんなで帰国するのです。その日まで美しい日本語を忘れぬようにしたい」そう言って仲間を励まし続ける山本がいました。

彼は、愛する家族のために、「ダモイ=帰国」という言葉を待ち続けたのでした。

 

あらすじ②

昭和23年、ついに山本は帰国できることになります。

日本に向かう船に乗船するため、列車で港に向かうことになりました。

しかし、帰国船まであと1日というところで列車は突然ソ連兵によって停車させられます。

ソ連兵は名前が書かれている者はここで降りるように命令し、山本に名簿を渡します。

恐る恐る開いたその名簿には、山本の名前が記されていたのです。

その後理不尽な裁判にかけられた山本は、今度は捕虜ではなく戦犯へと仕立て上げられたのです。

日本への引き上げは打ち切られ、今度は戦犯としてハバロフスクで過ごすこととなりました。

その地で山本は、希望を失わないよう仲間たちとアムール会という句会を開催しました。

日本語が書かれてあるのもは没収されるので、地面に文字を書いては消してを繰り返し句を楽しんだのです。

そんな中、昭和29年に山本は病に倒れてしまいます。

収容所でろくに手当てもされなかった山本は末期の病に冒されていたのです。

 

あらすじ③

自分の命が長くはないと感じた山本はたった1日で遺書を書き始めます。

愛する家族に向けて、とても心のこもった遺書が書き上げられました。

しかし山本は収容所で生活している捕虜という身分です。

ここでは日本語がかかれている物を持っているだけでも罰せられてしまうのです。

そこで、同じ収容所で暮らす6人の仲間が何とかして山本の遺書を残すことはできないか考えました。

彼らは必死になって「暗記する」という方法を取ることにしました。

山本が託した遺書は本文、母、妻、子供たちに向けた4通とノート15枚分にも及びました。

そして、昭和29年山本は仲間が作業に行っている時間に45歳という若さ収容所で一人亡くなりました。

 

収容所から来た遺書映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

昭和31年にシベリアから最後の抑留者が帰国することとなりました。

果たしてこれで戦争は終わったのでしょうか?

山本の遺書を暗記した6人の仲間は違っていました。

彼らは山本幡男の家族へ向けて、様々な形で山本の最後の言葉を伝えていくのです。

それでは原作の結末ネタバレを紹介しながら、映画と原作との違いを考察していきます!

 

原作ラストは?

最初にやってきたのは、山村昌雄でした。

「私の記憶していた山本幡男さんの遺書をお届けにあがりました」と言い本文の内容を口頭で伝えました。

次に、野木貞夫からとても厚い封筒が送られてきました。

帰国のごたごたで遺書のほとんどを忘れてしまった野木でしたが、封筒には山本の俳句を思い出す限り書き記した便箋が入っていました。

3番目に後藤孝敏が山本の家にやって来て、子どもたちへの遺書を伝えました。

4番目の森田市雄からは、妻への言葉が郵送で届きました。

5番目は山本の字体に似せて書いていた遺書を命からがら隠し続け、帰国していた瀬崎清がやってきました。

そして最後は、山本を最後まで世話をしていた新見此助から、遺書とは別に山本が最後に書いたメモが送られてきました。

そのメモには「望みはある。最後まで生きる。」という山本の強い想いが綴られていました。

遺書を受け取った妻は、その後ハバロフスクにある山本が眠る日本人墓地を訪れます。

彼が好きだった嗜好品や、彼が信じた友情の証である遺書を手向けたのです。

 

映画ラスト違いはある?

原作がノンフィクション小説であるということで、史実や記録に基づいたあらすじから映画の内容が大きく逸れる可能性は低いと予想しました。

ですが小説が出版されてか約30年の年月が経過しているので、小説には描き切れていない新たな内容が盛り込まれるかもしれません。

山本の妻や子供たちの現在、山本の遺書を届けに来た仲間のその後が事実に基づいて映像化される可能性があります。

また、アムール会で読み合っていた句に関しても新しいものが発見されていて映画で読まれるということもあるかもしれませんよ。

山本幡男という人物の新たな一面が見られるきっかけになりそうですよね。

 

まとめ


原作のネタバレを紹介しながらラストや結末の違いを考察してみましたがいかがでしたか?

シベリア抑留について、実際に収容されていた人やその家族がどのような思いでに暮らしていたのか深く考えさせられる作品でした。

「収容所から来た遺書」の主人公、山本幡男の不屈の闘志が描かれる映画のロードショーがますます楽しみになってきましたよね!

以上、「収容所から来た遺書映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしました。

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