「さよならバンドアパート映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けします。
2022年夏に上映が決定した映画「さよなら、バンドアパート」の原作は、ロックバンド”juJoe”の平井拓郎さんの小説ですよ。
映画「さよなら、バンドアパート」の原作は、ミュージシャンを目指して上京した男性の、波乱の日常を描いた作品です。
そんな映画「さよなら、バンドアパート」の結末はどうなるのでしょうか?
映画の結末をネタバレし、原作との違いをラストまで考察してご紹介していきます!
目次
さよならバンドアパート映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!
[NR] juJoe Hirai Takuro's freshly released novel "Sayonara, Bando Apaato" will be adapted into a movie with a planned release in 2022.
Members of bands cinema staff and KEYTALK are set to appear in the project as themselves. -K#juJoe #さよならバンドアパート pic.twitter.com/ME52rM0iiD
— Psycho-Drama (@PsychoDramaJP) July 15, 2021
映画「さよなら、バンドアパート」の原作は、実際にバンド活動をされているアーティストの平井拓郎さんの小説が原作になっています。
日本の音楽シーンに携わる多くの関係者から共感を得た、実体験に基づくリアルな内容になっていますよ。
早速、あらすじのネタバレをしていきたいと思います。
あらすじネタバレ①
2013年の目標をマネージャーから突きつけられて、目標を「バンアパ」と答えた川嶋でしたが、見事にマネージャーに否定されてしまいました。
しかし、川嶋にとってはやはり、the band apartは自分にとっての表現の象徴である事から、議論すら本当はしたくなかったのです。
川嶋は、徹也とシンイチロウと三年前に上京した事を思い出しました。
バンドは運なのかタイミングなのか、有名なロックフェス主催のコンテストで優勝し、そこでスカウトされたのです。
今までの貧乏暮らしから、多少はお金も使えるようになったものの、事務所に所属してからはプロとしての現実を突きつけらました。
そして川嶋はストレスを感じていました。
アーティストは常に、ランキングやらベストテンやらと言ったものに左右されてしまいます。
今ままでの様に好き勝手に自分たちの音楽を楽しく演奏し、歌っていたあの頃とは違いました。
あらすじネタバレ②
ついついそんな事を思いめぐらせながら、川嶋は毎夜繁華街で店の客相手に管を巻いていました。
歌舞伎町のとある店に出入りしていた川嶋は、その店にやってくる怪しい人々の噂話を聞いては人生というものを学んでいったのです。
そんな世界で過ごしていた川嶋は、世の中でまともに働く人こそが狂気であると悟り、その夜も店のお客さん相手に愚痴っていました。
しかし、事務所に行けばそんな強気もどこかへ行ってしまう程に、マネージャーは売り上げに必死で、川嶋は居心地の悪さを感じます。
事務所に所属し、歌で稼いで、日々音楽に接する事はかつての夢でした。
しかし、川嶋は楽器を持っている時間が減っている事に気がついてなんとも言えない気持ちになります。
だからと言って、アーティストとして大成功しているとは言えないけれど、今更やめるわけには行かないという中途半端立ち位置を実感します。
ある日、川嶋はコンビニで自分の作った歌が流れているのに気がつきました。
しかし、年越しロックフェスへの参加の不安の気持ちの方が大きくてあまり嬉しい気持ちにはなりませんでした。
大規模なステージに、ほんの数百人しかお客さんが入らなかった光景を思い描くと、恐怖しかありません。
あらすじネタバレ③
年越しロックフェス本番、幕張のステージには大勢のお客さんが入っていました。
そして、まさに非日常とも言える光景と、ステージ上での圧倒的な時間はあっという間に終わります。
ステージ裏では、その興奮冷めやらぬ思いでメンバー達と、ライブの成功を分かち合います。
川嶋は、バックヤードでライブが成功したことに安堵しました。
しかし、嬉しさよりも「恥をかかなくて良かった」という思いが強かったのです。
川嶋の心に「助かった」という思いでいっぱいでした。
アーティストというのは、常に成功か失敗かの二択を迫られ、綱渡りの様にして日々を過ごすような仕事です。
その規模が大きければ大きいほど、プレッシャーも大きくなり、当然それに対する恐怖心も増していきます。
今までは、その恐怖心をなんとなく受け流して、なるべく考えない様に前向きに考える様にしていた事もありました。
しかし、そんな日々が積み重なるうちにいつの間にか、受け流せなくなっている自分に気がついたのです。
その日、川嶋はマネージャーと一言も話す事なく帰宅しました。
あらすじネタバレ④
ライブの喧騒とは違う冬の夜の街を歩いていると、突如、切なく孤独な思いにかられます。
海浜幕張駅のホームに着くと、客の会話が聞こえました。
「滅多にないが、何年かに一回、生きてて良かったと思える日があり、それを味わえば、後の日常が大変でも何とか生きていける。」と、その客は話します。
それを聞いた川嶋は力が抜け、電車の席に座りました。
そして、かつてバンド仲間や、友人達と交わしたであろう言葉がよぎります。
「有名になれば、虚しい日々を塗り潰せる。」そんなセリフを言ったのは誰だったのか、思い出される言葉はどんどん虚しくすり抜けて行きました。
川嶋は、突如悲しくなって泣きそうになります。
ライブで多くの観客を前にして、川嶋は「生きてて良かった」と思えませんでした。
また、かつて有名になれば塗り潰せると思っていた虚しい日々が今も尚、何も変わっていない事に気付きます。
そして川嶋はそんな自分に絶望しました。
”人を増やして、お金を稼ぐ”その為の活動にも全て疲れていることに気がつき、ただただ悲しい思いだけに支配されます。
川嶋は、新木場駅で涙を拭いながら電車を降りました。
さよならバンドアパート映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!
平井拓郎(juJoe)、小説"さよなら、バンドアパート"明日7/16発売。推薦コメントにKEYTALK小野、cinema staff三島、tricot中嶋イッキュウら7名。来春映画化も https://t.co/4zcPeqwYUp#平井拓郎 #juJoe #さよならバンドアパート pic.twitter.com/szCkz8pt0r
— Skream! (@skream_japan) July 15, 2021
小説「さよなら、バンドアパート」の川嶋はアーティストとして、それなりの成功をおさめました。
しかし、自分が思い描いていた”夢の世界”から現実を知る事となり、苦悩の毎日を送っています。
その後、川嶋はどうなって行くのでしょうか?
映画「さよなら、バンドアパート」の結末を考察してみたいと思います。
結末は?
時代は令和となり、世間は状況が今までと一変しました。
ライブは延期から中止となり、アーティスト達の活動の場が制限されていきます。
今までの当たり前が、当たり前で無くなった日常に、川嶋は翻弄されました。
思い悩んでいた日々がまるで嘘の様に、仕事がぱったりと無くなってしまいます。
一時的に悩みから解放された様な清々しい思いはあったものの、日に日に不安が増し、あの苦悩の日々もがありがたい事であったと気がついて愕然とします。
川嶋は、アーティストとしての自分を見つめ直し、再度自分に何が出来るのか、何がしたいのかを考え前に進んでいくのでした。
原作との違い
原作では、アーティストの活動が制限されていく様が描かれて終了となっています。
しかし映画ではさらにその先にある”希望”を描いて行くのではないかと考察しました。
原作の物語では実際にアーティストである作者が、音楽業界のリアルな世界感や、アーティストにあり得る剥き出しの感情を実体験の様に描いています。
多くの人たちがこの物語を読んで、アーティストの悩みや業界の危うさを知り共感しました。
しかし、映画では更にその先の、音楽業界の明るい未来が見られるのではないでしょうか。
映画「さよなら、バンドアパート」の映画の結末は明るい兆しが描かれるのではないかと映画の結末を考察します!
まとめ
映画「さよなら、バンドアパート」の映画の結末とネタバレを、原作との違いやラストまで考察してお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
川嶋はアーティストとしてそれなりの成功を収めたものの、日々の重圧からストレスを感じる毎日を過ごします。
自分の人生に悩む川嶋の姿は、誰しもが共感できるキャラクターなのではないでしょうか。
映画では主人公の川嶋と、それを取り巻く登場人物達の結末がどんな風に描かれて行くのかに注目したいですよね。
以上、「さよならバンドアパート映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしました。