やがて海へと届く映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

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やがて海へと届く映画結末ネタバレ!原作との違い考察!

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「やがて海へと届く映画結末ネタバレ!原作との違い考察!」と題してお届けしてまいります。

2022年に上映される映画「やがて海へと届く」の原作についての解説していきますよ。

東日本大震災で親友を亡くした主人公・湖谷真奈と、真奈の親友を取り巻く人々が描かれる物語です。

原作者の彩瀬まるさんもまた、東日本大震災で被災した経験を持ち、その当時の経験を元に描かれた作品ですよ。

映画「やがて海へと届く」の映画の結末ネタバレや、原作との違いを比較して考察をしたいと思います!

 

やがて海へと届く映画結末ネタバレ!

映画「やがて海へと届く」の原作は彩瀬まるさんの同名小説です。

彩瀬まるさんは東日本大震災で被災した体験から着想して、この作品を描きました。

原作の主人公はホテルのダイニングバーで働く28歳の真奈と言う名前の女性です。

真奈は三年前の「あの日」から親友のすみれを失って以来、失意の中にいました。

その真奈の前に、すみれの元カレが現れ、物語は始まります。

原作ではその後どんな展開となるのか、あらすじから見て行きましょう!

 

原作あらすじ①

湖谷真奈は勤め先の健康診断で血液検査を受けました。

検査の痛みと自分の腕に残る傷を見て、ふと「自分には体があるんだ」と自覚します。

そして、唐突に”すみれに会いたい”と言う気持ちが溢れ出し、叫びたい衝動にかられました。

真奈は都内のホテルの最上階にあるダイニングバーに勤務しています。

今日もいつも通りに開店時間となり、お店で働くキッチンリーダーの国木田と他愛無いおしゃべりをします。

昼に受けた血液検査の話をしていると、またも”すみれ”の名前が頭の中をよぎりました。

そこへ、見覚えのある顔を見つけます。

かつての同級生で”すみれ”の元カレの遠野敦でした。

仕事が終わり、「ファミレスで待っている」と言っていた遠野の元へ向かいます。

そこで、遠野が引っ越しをするために、”卯木すみれ”の遺品を全て処分すると知らされます。

三年前、真奈の親友のすみれはある日、息抜きの為のひとり旅に出ます。

その翌日、「東日本大震災」が発生し、すみれは行方不明となってしまったのでした。

 

原作あらすじ②

遺品整理の立ち合いを頼まれた真奈は、かつて、すみれと遠野が二人で暮らしていた家に行きます。

家に着くと、既に荷物は段ボールに収まっていました。

遠野は形見分けで「好きな物を持って行って欲しい」と言うのですが、「形見」と言う言葉を素直に受け入れる事が出来ません。

結局、真奈は選択する事ができず、遺品をすみれの実家に持っていく事になります。

実家に行くと、すみれの母は遺品の中からペンダントを選び、「すみれが喜ぶ」と言って真奈に渡しました。

震災ですみれが行方不明となった二週間後、母親がすみれの死亡手続きをしたのを真奈は覚えています。

すみれの母は、誰よりも先にすみれの死を受け入れたのでした。

しかし、真奈はいまだに受け入れることは出来ず、生前と変わらない様に過ごしたいと思っているのです。

ところが、遠野までもが「忘れても構わない」と言うので喧嘩になりました。

孤独と恐怖の中で亡くなったかもしれないすみれを想うと、真奈は居た堪れない気持ちになります。

”忘れない事”が自分にとってただひとつできる事だと真奈は強く思っていました。

しかし、遠野はすみれは同じところに留まっているのではなく、もう先に行っていると言います。

そして、自分たちがそこに留まっていたらすみれに置いて行かれてしまうとも真奈に告げました。

二人は残された遺品からいくつか持ち帰り、後は全て処分しました。

 

原作あらすじ③

真奈がダイニングバーへ出勤すると、電気が消えていました。

いつもなら開店準備の為にひと足先に作業をしている店長の楢原の姿がありません。

開店前に「少し遅れる」と言う連絡を受けていたので、しばらくお店で待つも、既に1時間経ってしまいました。

24時過ぎ、国木田から折り返しの電話で、店長の楢原が遺書を残して自ら命を絶ったと告げられます。

休日、真奈はすみれの遺品のスカートとスニーカーを履いて買い物に出かけました。

カフェで休憩している時に「誰かを好きになりたいな」と考え、愕然とするのです。

自分がいつの間にかすみれを手放そうとしている事に気がつき、お店の中で号泣してしまいました。

その様子を見ていた女子高生の二人組が心配して声をかけてくれ、真奈はお礼にコーヒーをご馳走する事にします。

仲良しの二人を見て、つい自分とすみれの姿を重ねてしまいました。

そして真奈は、「どちらかが先に亡くなったら、残った人に何をして欲しい?」と質問してみます。

女子高生二人は真剣に考えて「楽しかった思い出を忘れない、会えなくてもずっと友達」と答えました。

その無邪気な答えを聞いた真奈は、「本当の絶望を知らない」と思いました。

 

原作あらすじ④

ダイニングバーには新しい店長が就任し、今までのようなアットホームな店の雰囲気ではなくなりました。

前店長の楢原の存在が無かったように、当たり前に進む日々に真奈は寂しさを感じます。

国木田は「世の中は沢山の死者の置き土産で出来ているから、楢原さんも幻にはならない」と真奈に言いました。

国木田の誘いで実家の経営する民宿に行く事になった真奈は、国木田と散歩します。

裏山にレジャーシートを広げて寝っ転がると、そのまま眠りに落ちて夢を見ました。

夢にすみれが出てきて、真奈は「欠けた物を何で埋めれば良いか分からない」と伝えました。

激しい濁流が二人を襲い、真奈は絶対に離さないと誓ったすみれの手を離してしまったのです。

ふと泣いている自分に気がつきます。

そして、茂みが揺れたのを見て思わず「すみれ!」と叫んで走り出してしまいました。

そのまま斜面から転落しそうになった真奈を国木田が掴んで助け出し、二人は手を繋いだまま下山します。

 

原作あらすじ⑤

その夜、二人は窓の外を見ながら会話をします。

ふと、昔は寡黙な国木田に対して緊張していた事を思い出しました。

しかし真奈は、いつの間にか国木田といっしょにいることが心地よく感じていると気がつきます。

そして、その事はかつて大学時代にすみれが言っていた言葉だと思い出し、すみれにやっと会えたと感じました。

その思いに至った真奈に、ようやく前進する気持ちが芽生えます。

翌日、観光を終えて車に戻った二人は自然と口づけしたのでした。

その後、すみれが亡くなってから4度めの秋のお彼岸に、真奈は遠野とお墓参りに行きました。

帰り道に、遠野に好きな人が出来たと告白する真奈を、遠野は良かったと言ってハグします。

そして、遠野は「自分もすみれに許されるだろうか」と言いました。

真奈はそんな遠野に「すみれが出来なかった分も自分を大切にして欲しい」と伝えたのでした。

 

やがて海へと届く映画結末ネタバレ!原作との違い考察!

原作「やがて海へと届く」では、親友のすみれの存在に囚われていた主人公の真奈に、好きな人が出来てようやく前に進める様になりましたね。

その後の真奈はどうなったのか、原作のをネタバレします!

 

原作の結末は?

ダイニングバーに勤める真奈は、異動調査票に将来の展望や多くの志望動機を記して提出しました。

真奈は自分の中に、前店長の楢原の仕事に対する向き合い方などが刻まれていると感じます。

自分の中でしっかりと楢原の存在が生きていると思えたのでした。

ある明け方、真奈はすみれの気配を感じます。

「もう行ってしまうの?」と聞いてもすみれは何も答えません。

真奈はそっと手を伸ばして「大好きだよ」とすみれを撫でながら伝えました。

すると、すみれは繋いでいた手を離して部屋を出て行ったのでした。

携帯電話の着信音で起きた真奈は、その着信が遠野である事に気がつきます。

そして、遠野は興奮しながら「すみれが会いにきてくれた!」と言うのでした。

 

原作との違いは?

原作小説では、真奈と遠野の二人の夢に出てきて最後のお別れをしたすみれの存在で終わりましたね。

映画の結末は原作と違いがあるのかを考察してみたいと思います。

映画では、真奈はひとりで着信音に気がつきますが、もしかしたら映画では国木田といっしょに同居しているかも知れませんよね。

親友との別れを経験し、なかなかそれを認める事が出来なかった主人公がようやく1歩を踏み出せたのも、国木田と言う存在のお陰です。

その国木田と共に前進していく主人公の姿が映画ではもっと具体的に描かれるのでは無いかと考察します!

どんな映画になるのかとても楽しみですよね。

 

まとめ

「やがて海へと届く映画結末ネタバレ!原作との違い考察!」と題してお届けしてまいりましたが、いかがでしたか?

原作では、東日本大震災で親友を亡くした主人公・湖谷真奈が周りの人々と共に自分と向き合って行きます。

そして、未来への1歩を踏み出していく姿がとても丁寧に描かれていました。

震災で亡くなった方の周りの人間の”その後”を描いたこの作品は、映画化される事でさらに多くの人々の共感を得られるのではないでしょうか。

以上、映画「やがて海へと届く」の結末ネタバレを、原作との違いやも考察しました!

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