彼女が好きなものは映画原作ネタバレ!結末ラストの違いは?

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彼女が好きなものは映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

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「彼女好きなものは映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けします。

映画「彼女が好きなものは」は、浅原ナオトさんの小説を原作とした実写映画です。

2019年にはドラマ化もされていますよね。

描かれているのは『交わるはずのなかったふたりの純粋でいびつな恋模様』です。

今回は、映画版での結末ラストをネタバレ考察して、原作とどんな違いがあるのか確認して行きたいと思います!

 

彼女が好きなものは映画結末ネタバレ!


映画「彼女が好きなものは」のあらすじは、原作から大きな変更はありませんでした。

原作同様に、映画も男子高校生の安藤純とクラスメイトの三浦紗枝が偶然で書店で会うところから始まります。

紗枝は趣味のBL書籍を購入し、その現場に純がたまたま居合わせてしまいました。

純は恋愛対象が同性で、年上の既婚男性と付き合っている男の子です。

BLが好きな紗枝はそうとは知らずに純に恋をし、男性が好きな一方で”普通の恋愛”に憧れる純はそんな紗枝の気持ちを知りふたりは付き合う事になりました。

それでは、あらすじを見て行きましょう!

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あらすじ①

BL書籍を買ったことを紗枝は必死で隠し、秘密にして欲しいと純に頼みます。

純はその本を貸してもらう事を条件に了承しました。

そして紗枝に「どうして男性同士の恋愛が好きなのか」と疑問をぶつけます。

紗枝の答えは、「非日常だから」でした。

実は年上の既婚男性・誠とお付き合いしている純は、自分が男性が好きであることを誰にも言えず秘密にしています。

その秘密は純の悩みであり、ジレンマとして抱えながら日々を過ごしていくなかで、SNS上で知り合ったファーレンハイトという男性にだけ相談していました。

やがて紗枝と純は何度か会話する仲となり、友達グループで遊びに行った遊園地の観覧車で紗枝から告白されました。

紗枝は、純が同性が好きなこと、実際に付き合っている相手がいる事も何も知りません。

純はこの事をチャットでファーレンハイトに相談します。

ファーレンハイトは「異性を恋愛対象に見る事が出来ないなら、断るのが“普通”」と答えました。

しかし、純が憧れるのは異性を恋愛対象に見るという”普通”だったんです。

 

あらすじ②


実は親友の亮平は紗枝の事が好きだった事もあり、純は迷います。

複雑な気持ちの一方で、“普通”の恋愛への憧れにはどうしても勝てず紗枝と付き合うことにします。

お似合いのふたりは学校中からも公認のカップルとなり、ごく普通にお付き合いをスタートさせました。

はた目からみると順調な交際でしたが、紗枝との距離が近づけば近づくほど純は自分が“普通”ではないことを思い知らされます。

その頃、ファーレンハイトは恋人が病気で他界してしまい、周囲から交際を反対されていたため葬儀にも参列できないという状況にありました。

そこでファーレンハイトは「もし自分が亡くなったら、恋人の墓に自分との思い出のQUEENのCDを供えて欲しい」と純に頼みます。

紗枝との関係に限界を感じていた純は、一緒に行った温泉旅行で付き合っていた年上の男性・誠と遭遇してしまいます。

誠は当然のように家族連れでした。

そんな時携帯にメッセージが届き、ファーレンハイトが恋人の後を追って自ら命を絶ったことを知ります。

ひどく動揺していて様子のおかしい純に気付いた誠は、思わず純をなだめました。

そのただならぬ光景を紗枝は見てしまうんです。

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あらすじ③

純はついに、紗枝に自分は男性が好きだということ、そして誠とは恋人同士だということを告げます。

紗枝になぜ自分と付き合ったのか問い詰められ、「“普通”の幸せを手にしたかった」と答えました。

ふたりの会話を偶然聞いたクラスメイトの小野は、純に怒りをぶつけます。


そしてその翌日から「この学校に同性愛者がいる」という噂が広がってしまうんです。

紗枝や亮平は、いつも通りに接してくれるものの、あきらかに自分を見る周囲の視線が変わったことを純は感じます。

けしかける小野を亮平は止めますが、「お前は気持ち悪くないのか」と問われ、言葉に詰まりました。

亮平は紗枝の事が好きだった事もありやはり複雑です。

そんな亮平を見て、純は「僕は疲れた」と言い残しベランダから飛び降りてしまいました。

幸いにも一命をとりとめた純は、母親に自分の辛い思いを告げます。

紗枝や亮平は頻繁に見舞いに来てくれて、やがて純は元気を取り戻していきます。

学校を休んでいた純が思い切って登校する決意をしたきっかけは、紗枝の絵が終業式で表彰されると聞いた事でした。

「安藤君に見届けてほしい」と言われた純は、当日紗枝が表彰されるタイミングで体育館に入って来ます。

 

あらすじ④

壇上で症状を受け取った紗枝は、意を決したようにマイクを取ると、自分がBL作品を好んでいることを告白し始めました。

教師が紗枝の告白を遮ろうとしますが、それを見て一斉に止めにはいったのは小野をはじめとした生徒たちです。

担任教師からの願いもあり、紗枝の告白は続きます。

純との出会い、約束を守ってくれたこと、そして好きになったこと…

付き合うようになってからも順調ではなく、自分の魅力のなさを悩んだことまで打ち明ける紗枝は、「地球上の男性のなかで唯一違ってほしいと思った人が男性を好きだった」と言います。

「彼は壁を作っています。でもその壁は自分を守るためのものではなくて、私たちを守るための物です。彼が好きなのは自分じゃなくて私たちなんです。私は彼が大好きだから、生きていてくれて本当に嬉しい。」

そう言ってしゃがみ込んでしまった紗枝の元に純が向かい、「ぼくも三浦さんが大好きだよ」と言って抱きしめました。

 

映画の結末は?


その後、純は親戚がいる大阪へ引っ越すことになります。

誠に別れを告げると、ファーレンハイトとの約束を果たすため紗枝と一緒にファーレンハイトの家を訪ね、この時はじめてファーレンハイトが中学生だったことを知ります。

母親の話によると、SNSのアイコンはファーレンハイトのいとこのもので、彼がずっと思いを寄せていた相手でした。

そのいとこが母親に相談したことで、息子を病院に連れて行ったもののその後学校へ行くのをやめてしまったのだと言います。

純は、待ってもらっていた紗枝と帰りの電車を待ちます。

そこで紗枝から別れようと切り出され、純もこれを受け入れました。

「私が好きなのものはBLであって安藤君だよ」「僕が好きなものは男であって三浦さんだよ」

真っ赤な夕焼けのなかで、純に膝枕をしてもらいながら「BL星に行くときは言ってね。私も行くから」という紗枝に「もう少し地球で生きるよ」と純がこたえる、というのがラストシーンでした。

 

彼女が好きなものは映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!

あらすじや設定は原作とおおむね同じで、原作ファンにとっても嬉しい内容でしたね。

ラストシーンの違いや、実際に映画を観た人の声を見てみましょう。

 

映画結末ラストの違いは?

原作では、壁を乗り越えた純の成長や、自由に生きていくことを決意した様が描かれていました。

終盤ではそれまでの純視点から紗枝の気持ちが分かる描写へと変わって行く部分もあり、終わりにかけて引き込まれる展開です。

ラストでは「ファーレンハイトとの出会いを意味のあるものにするため、秘密を隠さないこと、どこにでもいる高校生のブログを書くこと、そして登校初日の自己紹介で何を言うかも決めた純が胸を張って挨拶をし、教室からは大きな声が聞こえる」となっています。

そこが夕日のシーンと違いましたね。

体育館で紗枝が生徒たちを前に告白するシーンでは、よりリアルに胸をうたれます。

「恋愛対象は人によって違う」というメッセージはもちろんですが、「純のように自分の好みを隠して生きている人が身近にもいるのかも」と思えるようになったという声も多いですよ。

 

まとめ

「彼女が好きなものは映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしてまいりました。

映画「彼女が好きなものは」の原作あらすじとラストのネタバレ、また、原作と映画の結末の違いも考察してみましたよ。

ジェンダーレスの時代になって来たと言われる昨今ですが、まだまだ理解されていない事もたくさんあります。

映画の結末は原作と大きく変わらず、純は従来の“普通”という概念を取っ払い、自分らしいという意味での“普通”を手に入れる未来が見えるようなラストになっていますよ。

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